ANAの国際線新ブランド「AirJapan(エアージャパン)」は9日、都内でサービス発表会を開き、客室乗務員の制服やシート、ボーディングミュージックなどを発表しました。
【公式サイト】
AirJapan エアージャパン
AirJapanは、ANAの第3ブランドとして、LCCのお手軽な運賃を提供しつつ、オプションを組み合わせることによってフルサービス品質を提供するという、LCCとフルサービスの双方の良いところを組み合わせたハイブリッド型エアラインを目指して就航準備が進められています。
AIRJAPAN シート 使用する機材・ボーイング787型機のシートは、上位クラスなし、全席エコノミークラスの324席に決定しました。シートピッチは32インチ(約81センチ)に設定。これは一般的なエコノミークラスのシートピッチを上回るサイズで、広めの足元と深めのリクライニングで、身長180センチを超える大柄な人でもゆったり座れる仕様になっています。
シートには、USB電源(TYPE-AおよびTYPE-C)が装備され、利用者のスマートフォンやタブレットを充電することが出来ます。機内で利用できる映画や動画などのコンテンツには機内WiFiが無料で提供されますが、外部とのインターネット接続については、有料・無料のいずれかは現段階で決定していないとのこと。
AIRJAPAN 男性着席サンプルAIRJAPAN 女性着席サンプル
AIRJAPAN 制服(AirJapan提供)AIRJAPAN 制服(AirJapan提供) 制服は、「すべてにやさしい制服」を目指してデザインされ、客室乗務員が自分らしく、自由な着こなしとコーディネイトが可能となるよう、ボトムスとスカートとパンツ2棲類、パンツの裾の長さの調節や、シューズもスニーカーと革靴から自由に選ぶことができる。デザインは日本の伝統文化を取り入れ、ブランドカラーの帯ベルトで「結び」、スカートの裾やトップスで「重ね」を表現しました。
AIRJAPAN×東京藝術大学 産学連携プロジェクト ボーディングミュージックは、東京藝術大学との産学連携プロジェクトにより、学生や卒業生による作曲コンペを行い、冷水乃栄流(ひやみずのえる)氏が作曲した邦楽器と洋楽器のアンサンブル作品が採用された。楽曲タイトルは「あい」で、AIRJAPANのコーポレートカラーである「藍色」と「愛」をイメージし、尺八や琴などの日本を感じる音色で機内を彩る。
機内食は、事前予約と機内注文の両方が用意され、機内での注文は搭乗者自身のスマートフォンやタブレットから機内WiFiを通じて注文が可能になる。今回は具体的なメニューの発表とはならなかったが、「空からの日本の美味しさを発信」をテーマにしたラインナップを検討している。また、フードロスの観点から、当日メニューにはフリーズドライやレトルト製品を積極的に採用する。
24年2月就航、成田-東南アジア路線を開設
就航予定日は2024年2月で、路線は東京(成田)から東南アジア方面の国際線の開設を行う。想定している飛行時間はおよそ7時間程度で、今年夏に発着枠の確保を行ったうえで、路線発表や航空券販売を行う見込みです。
2025年までに6機体制を目指しており、中期的には関西国際空港から東南アジア方面の路線開設も視野に入れているとのことです。
AIRJAPAN モデルプレーン